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カスタム隷奴Vの自分の感想読んでて疑問に思う。
「ぽちとご主人様のエロシーン描写は上質だったのに何故駄目だったのか?」
1、調教の方向性が何か違う
2、フルプライスであるが、「千羽だけ」見ると同人程度のボリューム
3、母親以外、最初から主人公に惚れているため話がつまらない
4、そもそもキャラゲー
やっぱ「俺は、……千羽を調教したぞ!」ってな感想が全然湧いてこなかったことか?奴隷化は確かにあったが、最初からペットだなんだと言ってる訳で。この奴隷化前後における日上描写の変化や、千羽がこちらに向ける対応とかの変化が見事に薄かったんですね。ちょっとはこう、調教カモンカモンな姿勢じゃなくて「お許しください……」と上目遣いなシーンがあって欲しかった。各シーン内では確かにそんな感じの内容もあるんですが……ぶっちゃけただの「プレイ」にしか見えないのが問題かと。恋人とのマンネリを打開するためにやってる感ね。多分、その辺が途中で飽きてくる原因かなぁ……。この辺が「コンセプトの違いを理解してなかった」と感想の最初に書いた理由です。本編中にも主人公に千羽を本気で堕とす気があるのか?と店長が問うているようなシーンが挟まっていましたが、まさにそのこと。主人公甘い。
NAO2でもプレイの割に事後は甘ったるいという似たような状況がありましたが、今作は碧葉のようなキャラが居ないんですよね……。かろうじて母親は堕としてる感がありますが……エンドが結婚エンドですよ。そりゃちょっと違うだろと。むしろ父親の不甲斐無さが問題ですよあれは(笑)。
まあ、3番はギャルゲーエロゲーにおいて良くある話です。最初っから好感度MAXのためにそのキャラを選択肢で選ぶとはいイベント、はいエンディング。
何が面白い?
主人公に惹かれていく描写、すなわち恋していく女の子を愛しいと思った経験は?当初まったく縁の無さそうなヒロインをあの手この手で落とす主人公に共感を覚え、恋が成就した瞬間にガッツポーズを取ってしまうような熱さを感じたことは?問題が提示され、主人公とまだフラグの立ってないヒロインが歩み寄り、最終的に解決へと導かれたときの感動は?
本作はキャラゲーとしては優秀なのかもしれないが、どうにも古臭い嗜好の私にはそういった扱いでも合わなかった。日常描写においても主人公至上、ヒロイン視点でこんなに惚れてますアピール、周りからしてみりゃ制裁のフェスティバル開催だろコレってイチャつきっぷり。どれもこれも其処に至るまでの過程に乏しすぎて鬱陶しいという感情すら湧いてくる。プレイしてると風花が清涼剤のように思えてきたりもする。惚れるな、惚れさせろ。
さらには主人公が小説家へと進むまでの道のりが順調過ぎることだろうか。この部分は起伏が全く無く、主人公の重要な要素の割に扱いがオマケなところは勿体無いというかオイオイ……と言いたくなるというか。もしエロ無しでぽちを描くと凄まじい駄作になる、つまり……ってことを理解してるのだろうかね?
確かに調教による変化は秀逸なテキストで描かれていた。しかし、こういった物語としての変化はおざなりだったということか。それでは心に響かないし、途中で飽きるのも納得のいく話だろう。少なくとも私は、この「変化」が描かれない作品をつまらないと感じる人間である。
だから「神のみぞ知るセカイ」は面白いんだよ。(これが言いたかっただけ)