へうげものは先週まで織部の迷走っぷりが描かれ続けており、笑えるがグッとはこない回が続いていましたが……
今週は織部と千利休が、また「おもしろきもの」を一つ示してくれました。
「茶碗が……無い!?」
「光に溶け込む『赤』をもって、在ることを完全に消したのだ…!」
ねぇよ(笑)。
と言いたいところだが、今まで黒こそが一切の主張の無い「ただそこに在る」色だと考えていた利休が新たな視点を獲得したことの表れなんですよね。
在ることすら感じさせない、相手側に一切の気負いを与えない存在を在らしめる……凄まじい場だ。
「今の私は、田中与四郎に御座います」
「宗匠ほどの御仁でも、蓋の如く不完全なれば、人は皆不完全。むしろそこが……『おもしろきもの』、だと」
それが織部焼に繋がる、と。いいなぁこの解釈。
「一笑一笑、なんつって」
いいなぁこれ。うん、とてもいい。
しかし一番効いたのはこの発言。
むう……自身でもそれに気付いて、あーでもないこーでもないと足掻いて居る訳だが……こんな言葉でも励みになる。
うむ、頑張ろう。
オマケ
「茶碗まつり」が開催されていた祝日に、「オリベストリート」なる場所へと行ってきた。
うん、織部に見せたら切られる(笑)。
この日、バスの時間に嫌われて(1.5時間に一本しか無い)、結局茶碗まつりの会場まで永保寺(改装中)とたかた・おなだオリベストリートを経由するルートを歩くハメになったりしたのだがまあ置いとこう。
で、茶碗まつりはこんな感じ。結構賑わってました。
基本的に100円〜数千円程度の一般庶民向けまたは業者向け食器のため思わずうなるような名品はありませんが(いや分からんけど)、種類が非常に豊富で見ているだけでも楽しい祭りでした。
陶磁器や茶碗という括りに囚われず、様々な食器があったのもおもしろかったですね。
会場内にある、株式会社「織部」本店。
店の前では棚やら人形やら焼き物と無関係の品々を売ってました(笑)。
店の中でもガラス細工や服飾関連など様々な品を取り扱っており、なんというか自由ですなぁと。
あと、ちょっとコレ探してみたが……無かった。