去年のアニメとか


 


 ↑ へうげものが入っていないという、信頼性の低いランキング



 去年の年末にかけては色々面倒なことになってたなぁと思いつつ。
 見てたアニメの感想全く書いてないやと思い出したのでちょいちょい書いてみたり。



 いきなり言いますがへうげものは昨年度アニメにおいて最高峰の傑作でしょう。
 アニメから入った私は1話でその表現力に惹かれ、最凶と評されていた本能寺の変に奮え、明智光秀の姿に心打たれ、織部の感性に笑いと新たな視点を得させて貰った。その後原作も買い、アニメの再現性と表現力に驚かされていた。
 しかしながら少し前…古本屋で置いてあったので思わず……ここ数週間分の話を読んでしまった。いちおう調べてアニメの話を超えぬように買い集めていたのだが、立ち読み出来る状態で「手に取ってネタバレされちゃいなよ!」とか言わんばかりに一冊だけ置いてあったのだもの……。そりゃ読んじゃうさ、そして来週の展開まで知ってるさ。アニメ最終話と思われる利休死亡回あたりはまだ読んでない事が救いか。
 話がそれたが、原作を読んでからアニメを見るとかなり感じ取り方が違うことに気付かされたことを言いたかった。
 実際のとこ、原作での描写を引き伸ばしたような展開が気になってしまう。アニメで初めて見ると全く気にならないのだが、原作を知っていると間の取り方が少々……と感じてしまうのだろう。それと表情の表現が乏しくなっている所も。
 このことは原作が漫画という媒体を生かしているということであって、アニメ側の出来が悪いという訳では決して無い。


 私がアニメと原作を比べ、アニメ版が勝ると感じたのがこのシーン。つかこの回。


 原作
 


 アニメ
 


 原作の白黒では、「早咲きの桔梗」の色を理解できるかどうかが問われる「数寄」であったこのシーンが、アニメのカラーにより確かな「侘び数寄」へと昇華されていたと思う。色気の無い味噌汁に一輪の花を添える事の美しさをより直感的に伝え、光秀が至っていた境地を視聴者にこれでもかと訴えかけてくれたのだ。
 そしてこの回のタイトル、アニメ版では「哀しみのミッドナイト・パープル」だが原作では「しがない歩兵」になっている(哀しみの〜は次話)。原作のタイトルは「侘び」を良く表わしており、今週の第36話「本命はお前だ」への伏線としても十分な役割でしょう。しかし、アニメ版のタイトルをここに持ってくると、桔梗の「紫色」がタイトルにも掛かってくるのですよ。このことで光秀の「侘び数寄」が全話通して存在感を持つ。本当にこの回はアニメスタッフが最高の仕事をしたと思いますね。
 割り箸を丸箸に変えてあるところも、アニメスタッフの素晴らしい数寄心。この両端が細くなっている丸箸、「利休箸」と呼ぶらしいのですよ。こんな数寄をも仕込んでくる作品が、原作と比べ劣るとは言えようもない。
 で、今週の話。後年の俳句を光秀の辞世の句に使うというぶっとんだフィクションを用いながら歴史モノとして一切破綻させないこの構成力には脱帽。どれだけ調べ上げればこういった話が描けるんだ原作者……!。利休の物語としても、この伏線が見事に響いて言い逃れの出来ない悲劇に仕立て上げられている。残りは死刑台まで歩くだけ。グリーンマイルとか言って見ると織部焼に繋がってちょっと感じ入ったり。
 来週以降はまだ知らない話が出てくるので、残り少ないながらもまだまだ楽しみにできる作品ですね。

 
 んで、結局へうげものにおける織部の到達点は青織部なんかねぇ…。
 
 
 個人的には、総織部の方が好みなんだがね(笑)。








 次、原作未読で見てたベン・トー
 アニメ版の台詞回しがとにかく秀逸で、前クールの中では個人的に相当良かった作品なのだが、原作既読組からの評価は……。
 


           今期のアニメと言えば、
    __    ベン・トーもなかなか面白いよな
   /   \
 /   ⌒  ⌒              
 |    ( ●)(●)             ____
. |     (__人__)           /     \      あー、アレね。
  |     ` ⌒´ノ          /⌒   ⌒   \
.  |         }         / (● ) (● )    \   最近読んで無いし、
.  ヽ        }     \     |   (__人__)       |   アニメも見てないけど……
   ヽ     ノ       \  \            _/    
   /    く. \         \  ノ          \     
   |     \  \    (⌒二                |     
    |    |ヽ、二⌒)、        \  原作既読    |





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.      |:::::::::::     |  /  ⌒  ⌒  \       
       |::::::::::::::    |/   (●) (●)   \    ウィザードさん、熱かったろ?
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.       ヽ::::::::::::::    } \    ` ⌒´    _/    
        ヽ::::::::::  ノ   |           \    
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        / ̄ ̄\   ……、え?
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.      |:::::::::::     |  /  ⌒  ⌒  \       
       |::::::::::::::    |/   (●) (●)   \    え?
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.       ヽ::::::::::::::    } \    ` ⌒´    _/    
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 ※実話


 ってな具合らしい。
 そりゃ原作派からの評価は低いわな。未読の方が楽しめるってのがへうげものに少し通じますなー。まあ、私は面白かったと思いますよ。

http://blog.livedoor.jp/zakuzaku911/archives/3221427.html


 次、境界線上のホライゾン
 概ね良作。戦闘シーンにかけては前クール最高。
 しかしながら生徒総会だけはどうにかならんかったのか……。特にトーリの「救いに行くの、止めね?」のシーン。何故あそこで切ったし……。原作でもキッチリ「俺に教えてくれ」までで章が区切ってあるのに、何故トーリが馬鹿言い出したように見えるよう切ったんだ。それじゃトーリの良さが半減するだろうにさー。一週間って結構長いんですよ?
 1巻特典小説も読みました。後書の「図に乗るなよ貴様」が異様に面白かったけど内容自体はまあ知らなくても問題無いレベルでしたねー。
 あと原作4下も読了。面白いけど同じネタで歴史は繰り返すとかやりたいのかなぁと思ったり。それと……、古田織部(役)がいつ出てくるか楽しみにしてる人って私だけじゃないよな?。この「死なせる事」に全力で抵抗する物語において、徳川(役)である主人公サイドと古田織部の関係は超重要なんだが……。織部が1615年没で、聖譜が1648年までだから完璧に範囲内だし。つーか信長(役)も光秀(役)も名前しか出て来てないんだよな。結構、問題の先送りに見えてきた。うむ、続きが気になる。






 真面目に見てないFate/Zero
 原作に頼り過ぎてる割に原作の良さを引き出せてない。放映できない部分はしょうがないとしてももっと上手く描写できるだろーに。戦闘シーンとか聖杯問答とかライダーの宝具とか。ギルティクラウンあたりと製作交代してたらどうなってたか…想像するだけでもう……。







 これ書いてて思い出した輪るピングドラム
 つーか最終話まだ見てないや。あとで見よう。





 だいたいこんなテキトーな感じで、今年もやっていきたいと思います。